林:僕が言うのもなんなんですけど、
チャボさんと作った映像は、それぞれチャボさんはチャボさんでいろいろあると思うんですけど、僕は思い出のアルバム的な感覚があるんです
CHABO:俺とだと林くん一緒に旅してくれちゃったりとかさ、また俺はそういうことをしてもらわないと出来ないタイプだから、そういうこともあるのかな。
林:うん、もちろんあると思いますね。
CHABO:そういう話をまた君とすごくするじゃない、3時間とか電車に乗って、それこそ人生論からさ。
なんか直接的なこういうカメラ向けられてどうのこうの仕事のやりとりだけじゃない。絶対そういうのもあるもんね。
林:確実に思うのは、一番最初プロモーションビデオを撮っていた、「Marry X'mas Baby」とかの「真冬の熱帯夜」の頃よりは、あの頃の自分と今の自分とで、すごく自分が成長したなっていうか、大人になったって思うんです。
CHABO:もちろんそうでしょう。
林:それは映像を見てそう思うんです。
普段話しているとまだまだ子供だなとか思うんですけど(笑)、映像を見てみると、この前の『Works』っていうクリップ集とか流れで見るとわかる。
CHABO:それは映像としてのことを言ってるの?
それとも映像を撮ってる自分?その大人度っていうのは。それとも両方?
林:両方ですね。映ってる物も写してる自分も。
CHABO:でも間違いなくそれはそうじゃない?
そうありたいよね、しかも。

林:チャボさんは映ってる自分を見てるじゃないですか。
でもその当時の中に映っている自分にそういうことを感じたりしますか?
CHABO:ある。例えば最初の「真冬の熱帯夜」で、スタジオの中で俺がギターを持って、ちっちゃいアンプで、それを林くんが動き回って撮ってくれてるやつだよね。例えばあれなんかは、ある種まだ俺は林くんに挑戦的。
昔、古井戸やRCの時代にそういうことが本当に苦手で、現場で問題起こしたりして、カメラマンと喧嘩して、自分から喧嘩ふっかけたりしてね。
あの時代とは同じではないけど、ある種「おまえどうやって俺のこと撮るんだよっ」ていうニュアンスはあるよ、あれ。
まだ林ってやつわかんないし、どうすんだよっていうのはあるはずなの、あの表情にも。それは思うよ。
いい悪いじゃなくて。
林:そういうことを僕とチャボさんの中だけでわかってるのか、それとも他の人もわかるのかっていう、、。

CHABO:でも何かは感じるんじゃない?
感じてくれてるんじゃないの?
あの頃のビデオのチャボさんってきつい表情ですねとか、良い悪いじゃなくて、最近のはだいぶ慣れてきてるみたいですねとか。
顔の表情とかだけじゃなくて、、感じるんじゃないかな。
だって俺ビートルズが出た時の64年のビートルズの顔と、サージェントペッパーズのジョンの顔とか違うと思うもの。物腰とかね。
良い悪いや好みの問題じゃなくて。
ジョンはなんであの時あんなきつい顔してるんだろう、ジョージはなんでニコニコしてるんだろうとか、それは見る人それぞれあるんじゃないのかなぁ。
ビートルズと比べるのはおこがましいけど。
あと林くんに言ったことがあるけど、映像を見て林を感じることがあるって話をしたことがあるじゃない。
俺を撮って俺が映ってるんだけど、撮ってる林ワタルッてやつの今の年令の林くんのフィーリングを感じることがすごくあるんだよね。
林:うーん。


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